落ち方/六九郎
 
できれば曇り空の日がいいでしょう。
まわりに高い建物や木などがない場所を選んでください。
慣れない方は、あまり雑音のない、
出来るだけ静かな場所の方がいいかも知れません。
服装は気軽なもので構いません。
まず地面に仰向けになり、
まっすぐ前を見つめます。
立ったまま落ちたいという方もたまにいらっしゃいますが、
首を痛めますのでお勧めいたしません。
この場合の前とは、
あなたが正対している前、
果てしなく拡がっている前、と言うことになります。
このとき視線は出来るだけ垂線を引くように心がけます。
その垂線の届く先、何もない虚空の一点をじっと凝視してください。
そのまま始ま
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