わた・し/高島津諦
 
私の詩は頭で考えすぎているという
言われて見ればその通りで
反論をする気も起きない
ぐちゃぐちゃと脳髄だけで思考をこねくり回していて
決定的に体感覚が欠けている

だがそれでいい
私はそれでいい
今はそれでいい

論理をこねてやる
屁理屈を叩いてやる
その中で私の鈍い頭が作ってしまう論理の隙間
そこに誰かの思想が入る余地がある
それがつまり詩情ってやつじゃあないか

美しい言葉はいらない
難しい言葉もいらない
伝わる言葉がほしい

ただ わたし を伝えたい
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