潜在する死という思考についてのあれこれ/涙(ルイ)
のときからずっと 死がまとわりついて離れないんだよ
家を出ようって決めたとき あなたは平気で云ったよね
「あんたはあの家に残って」って
私は驚いて自分の耳を疑ったよ
まさかそんなこと云われると思わなかったよ
あいつを殺そうとまで思いつめていたのに
死のうとまで考えていたのに
あなたは私の何を見てきたの
私だって本当は こんなこと云いたいんじゃないんだ
ただ単純に愛してほしい 必要としてほしい
ただそれだけが云いたいだけなんだ
けどきっとあなたの口からは
一生その言葉は聞けないんだろうね
だから私ももう 期待なんかしないよ
もう愛してほしいなんて云わないよ
だからさ いい加減その口を閉じておくれよ
私が私をこれ以上責めてしまう前に
私が私をあきらめてしまう前に
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