限界シリーズ/新守山ダダマ
 
もうダメだ もうやめよう
もう何度もそう思った
でもそれでも続けている
俺はまだわんこそばを食っている
もう何百杯食ったかわからないし味もわからない
俺がわんこそば大会実況中継の解説者だったらきっとこう言うだろう
「…もはや人間の限界を超えている!」
こんなに自分が大食いだとは思わなかったよ
TVチャンピオンで優勝するのも夢じゃない ってわけねえだろ!
わんこそば大会なんか出てたまるか! 俺にそんなありえない話させるな!
自分の胃袋の限界なんて自分である程度わかるさ
でも「限界」って普通そう簡単にわかるもんじゃないぞ
いいか? ここからがこの詩の本題だ
生まれてから今まで
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