斜頚の日/
アハウ
部屋に射し込む
だいだいの日
焼香にきっぱりと想い
立ち昇る
紫雲のたたえた水煙
空間にたなびいて
仄かな薫りに引き付けられた
靄のごとき幽体 浮遊して
見事に手の様相して
キーボードを五月雨打ち
思わず
この太陽の厳格な法則を
この光線を
紫雲は照り返し せんとなって
龍神が静かに ゆらめくよう
この寂々と薫る
部屋のなかで
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