関節/縞田みやぎ
えた牛乳の おかわりが注がれ
ぼくはまた気恥ずかしく
指先を隠す
がたり がたり と
ぼくは胃袋を育て 育て
塊となる おおきな おおきな
ふくらむ手足をもっている
端の方まで ぼくだ
端の方まで そう ぼくだ
乳飲み子はどこへ行った
もう 描かなくてはならない
乳飲み子はどこへ行った
きっともう ぼくは たくさんに生きたのだ
乳飲み子は どこへ行った!
節々 ああ 痛む
ああ痛む 痛む
ぼくの絵には眼がないのだ
あのぎょろりとした
目玉がついていないのだ
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