自鳴琴の夜/
まどろむ海月
がちな
ルーンの呪文
宇宙の闇森を辿り
絛虫のような蔓に導かれ
見つけた小函には
薔薇の心臓
脈打つ鼓動が止まらない
暁の気配に
静寂を描く空間
白い画面の暗闇に
綴られた吐息
朝は繰り返されるが
真珠肌の君はその
響きを知らない
今では
時の果てに
歩み去る
静かな道
しか
見えない
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