90’s/水町綜助
と思わせるような
夜
連なって
川の果て
海へ出るくらいの場所まで
そこで
文字通り死んで
終わり
一点に
きえず
一点に
光り
朝
朝
朝
あけはなち
わかいてから
一斉に無数の
紙飛行機が放られる
青白く空
あつくも
さむくもない
外へ
吹きながれている
乗って
とても
とても運がよければ
とても遠くまで飛んでゆけなくもない
見えなくなるほどには
いつまでも
目でそれを
追うことは
罪悪に近い
と言われた
ぼくはまだ
その是非を
判断できていない
俺がしてたら殴っちゃうね
でもそれをしてる
自分以外の
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