森/tatsuya999
近くに森があった
そこは僕しか知らない 僕しか見えない不思議な森
いろんな樹があって いろんな花が咲いていて
とても好きだった
知っている それだけで 誇らしくて
ある日 友達に 伝えたの
そこにある 花の名前を
その子も 森を知った 正確には 僕が教えた 名前と花を
みんなに広まった 僕の森 僕だけの森
一人が言った
何で黙ってたんだ？ ずるい 最悪 嫌い
僕の居場所は奪われた
僕しか見えないところなのに 一部を教えただけで
入り口は占領された
入り口しか知らない人たちは
それがすべてだと思っている
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