日記。/影山影司
 
 数日。
 饂飩と餃子と麦酒だけで生活する。

 夜更け。
 帰ってきたら真っ先にうがいをした。
 粗々と水が舌の上で跳ね、粘りを奪い尽くしてゆく。
 病魔が、私の身体を狙っているのかと疑いを憶える。


 明朝。
 掛け布団を明けて中綿を撫でる。
 待ち惚けを食らった蒲団は冷たかった。
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