「ねぇねぇ、サンタさん。」完結/
 



サンタさんは夜空を走るそりの上で
風を受けながら想い出にふけっていました




ああ あれはいつのことじゃったかなあ 
お前が周りのトナカイ達に馬鹿にされてなあ


 だけどあの時サンタさんは私を慰めてくれました 
 私でもお役に立てることがあるのだと
 喜んで走ったことを覚えています


あれから 随分走ってきたなあ 随分 随分 




うん 随分走ったなあ




サンタさんは夜空の星の中で
長い時間考え事をしていました
夏の時間 秋の時間 冬の時間 そして春の時間のことを
様々な時間が過ぎ去ってゆきました
そしてその長い
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