寝覚めの悪い日曜日、午前6時/涙(ルイ)
窓を開けると
外はさめざめと
雨降り
灰色の空と 灰色の空気が
僕の部屋の中に充満していく
僕は なんだかまた
例の不安の波が押し寄せてきているらしく
なんだかまた 泣きべそかきそうになって
たまらなくなって目をそらす
視線の先
昨夜 食べ残したままの
ブルーベリージャムが染みこんだトーストと
飲みかけたままのオレンジジュースが
素っ気なくつぶやく
やれやれ またそうやって
いつものように
そんな気分に耽っているの と
部屋干しされたまんま 乾かない洗濯物と
投げつけるように書いたいくつもの
詩にもならない感情が
哀れむようにほくそ
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