シュトゥール/青の詩人
君に居場所を与えるため
僕は居場所を与えられた
初めての日
君は笑顔をパーッと輝かせて
本当に嬉しそうに
僕を受け入れてくれたね
君にふれたとき
熱が全身をかけめぐり
運命の鐘の音を聞いた気がしたんだ
その日から君はいつも
一日の終わりを
夢におちるまでのひとときを
僕と一緒に過ごしてくれたね
おしりがやわらかくて
ほっそりとした背中がせつなくて
僕は何度も君を抱いた
この場所からは決して動けないはずなのに
君を乗せてどこまでも行ける気がした
ある夜
帰ってくるなり 君は僕の上で
思いきり 泣き崩れた
きみは泣いた
泣きや
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