振り向くごとに覚える哀しみ/
れるむ
微かな香り
私の唯一の記憶
青い海の上をハングライダーで飛ぶような
それでいて排気ガスのような
曖昧な記憶
あてもなく彷徨うのは慣れているけど
背中のリュックに詰めたはずの多くのものは
そっと大切にしまわせて
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