宇宙を浮遊する/シュガー・ソレイユ
心の片翼を失って
切なさが
膝を抱えさせる
『大人』にこだわった日々
白いベールはそのままに
今は「これが私」と答えが見える
空想の宇宙は優しい
無重力を許し
膝を抱えたまま
浮遊を続ける
優しい片思いは
私を強く引き上げてくれたから
恋の終わりは感謝に溢れている
でも
心は知ってる
意味は定義できなくても
嫉妬は押し殺して
否定して
美化を美徳に変えても
誰もいない
漆黒の世界を
言葉にできなかった気持ちと
これから口にできない想いを
自分の創造した宇宙で
誰にも気付かれず
誰にも気に止められないこ
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