grape/
水町綜助
♪
葡萄畑の
はた け?
棚の下を
あるく
こんな冬の始まりともおもえない
つくりものじみたくらいに
かがやく質の青色の
透かされた正午くらいを
たくさん
汗
流して
歩く
Muscat
風船のかたち
膨らませた
ぼくたちの
ありか
あるべき拠
房になって
寄り添っている
隙間のないように
どれだけ刻まれたのか
しらないほどの
仔細な時間にすら
わかたれないよう
戻る
編
削
Point
(6)