grape/水町綜助
 




葡萄畑の

はた け?

棚の下を
あるく
こんな冬の始まりともおもえない
つくりものじみたくらいに
かがやく質の青色の
透かされた正午くらいを
たくさん

流して
歩く

Muscat
風船のかたち
膨らませた
ぼくたちの
ありか
あるべき拠
房になって
寄り添っている
隙間のないように
どれだけ刻まれたのか
しらないほどの
仔細な時間にすら
わかたれないよう







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