プレゼント/喫煙変拍子
真っ直ぐ伸ばした左腕は神様への贈り物
どうぞお召し上がりください
月に引っ掛かった雲を
どうしたって僕は取り払えず
また酒の力を借りようと
伸ばした右腕は神様への貢物
お早めにお召し上がりください
春の冷たさに勝てないので
皮膚が騒ぎ出し
それはそれはお祭り騒ぎのように
騒ぎ出し
昔から唇は盆踊りが好きでした
つま先は恥ずかしがり屋です
耳たぶが太鼓を叩き
こめかみが音頭をとれば
フクラハギも
頬骨も
後頭部も
ミゾオチも
楽しそうに踊ります
全部いらないので
残さず僕をお召し上がりください
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