風にふかれながら/涙(ルイ)
君はきっと 呆れてしまうでしょうね
こんな気持ちになるのはきっと
頬を過ぎる少し冷たい風と
枯れゆくこんな季節のせいだと
思いこもうとしてはみたのですが
そんな季節特有の感傷物なんかじゃ
どうにもこうにも処理しきれそうになくて
ただこうして 雑踏に佇んで
舞い散る落ち葉を眺めては
君の面影ばかりを探してしまうのです
ホント どうしようもないですね
自分でもわかってるんです
嗤っちゃうくらい わかってるんだけど
それでもやっぱりボクは
もうずっと君に会えないなんて
信じたくないのです
信じることを止めてしまったら
本当に本当に会えなくな
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