何処か.../BLACK JACK
 
遠くて近い場所 この世界の何処かから

小さな小さな歌声が聞こえた


紡いで音となった言の葉が

何時の日にか風に乗って届くように

指から零れた記憶が

時を経て失われてしまうように


ちょっぴり切なくなった

水面に広がる 誰かの歌声


奏でられた旋律に 明日に光る希望を乗せて

現在(いま)はもう二度と来ないけれども

だからこそ

一秒先 一分先 大切にしたいと思った


遠くて近い場所 この宇宙の何処かから

優しい優しい歌声が聞こえた


砂浜に書かれた言の葉が

何時の間にか波に攫われるように

ガマンを
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