ナンバーワンとオンリーワン/んなこたーない
ているのを読んだ記憶がある。
細かい論旨は忘れてしまったが、約言すれば、ナンバーワンとオンリーワンは次元が違うのだから、
オンリーワンであることがナンバーワンにならなくてもいいことを保証するものではない、
という、一見もっともらしく見えて、その実、まったく説得力に欠けるものであった。
オンリーワンとはそのものの存在に対する全肯定である。
となれば、競争による順位付けと相容れないのは当然である。
そこからすすんで離脱したものにとって、ランキングなどにはなんらの価値も認められない。
これは広く言えば、文明一般にたいする訣別である。
というのも、文明は競争が惹き起こす進歩によって育ま
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)