ナンバーワンとオンリーワン/んなこたーない
ひさしぶりにカラオケに行った。強引に連れて行かれた、という方が正解かもしれない。
カラオケだと妙に酔いの回りがはやいのはぼくだけだろうか。あの密室の感じが酔いを促進するような気がする。
いくら酩酊しても、ぼくはカラオケを自らすすんで選曲することはなかったが、
それでも「世界で一つだけの花」の途中でマイクを回されたときは、意外と気持ちよく歌ってしまった。
うる覚えでも歌えて、かつ歌いやすい平坦なメロディーというのは、
ヒット曲、それもアイドル歌手のヒット曲ならではの利点である。
そういえば、「世界で一つだけの花」がヒットしていた当時、
なにかの雑誌のコラムでこの曲の歌詞を揶揄してい
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