broken world/maynard
あの世界が朽ち果てて
廃墟の様な世界
いつからだったのだろう
思い出せない
いつからが崩壊の始まりだろう
思いつかない
壊れた戸が外れかかっている
その扉からはもう誰も訊ねて来ないだろう
だってここは最果ての地
何をされても感じない
まるで羞恥心の様だ
膝を抱えて怯える
まるで自尊心の様だ
怖いからひたすら歩くんだ
世界の裏側に何かあるんじゃないかって
疲れているのも感じない
恐怖からひたすら掘るんだ
地中には何かあるんじゃないかって
穴の中で膝を抱えて怯えているんだ
歩いては掘り
歩いては掘り
その穴はいつか自分の墓穴になる
そこでは何処にも辿り着かない事を知っているのに
そこには夢すら埋まっていない事を知っているのに
どうしてなんだろう
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