コレガ人間ナノデス/んなこたーない
、核もその象徴の衣装を脱いで兵器一般まで格下げされてしまったような心持がする。
ぼくは一度、鈍器(?)で殴殺された遺体をちらと見たことがあるのだが、
それは性別の判断もつかないただの肉塊であった。
「使える鈍器」もまた危険であり、ぼくは肌で実感した分、核兵器よりもこちらの方がリアルに感じられる。
核廃絶運動がはかないのは、結局、核製造の知識と技術が存在しているかぎり、
その気になればいくらでも再生産が可能な点にある。
もちろん、現にある知識や技術を地球上から抹殺することはほぼ不可能である。
「死と焔の記憶に/よき祈よ こもれ」
たしかに、年月は人類を賢くしてきたとはいえない。
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