はなことば/新守山ダダマ
僕は鼻の穴が大きい
小さい頃に鼻クソをほじくり過ぎた
そして今でもこの癖は治らなくて
まだ鼻の穴は広がり続けている
今まで多くの血が流れてきた
もうこの惨劇は耐えられない
だが人間の癖ほど卒業するのが難しい学校はない
いや単に授業をサボっているだけなのかもしれない
モラトリアム… わかっている
僕は鼻の穴じゃなくてもっと別の場所をほじくらなきゃいけない
それは心だ 自分の心だ
僕は自分自身を見ていなかった 見ないようにしていた
行き詰まった今こそ僕は心をほじくり開けなきゃいけない
オープンマイクをオープンマインドの場所にするんだ
だから僕はこの詩を書いた
そして今まで恥ずかしくて言えなかった、
鼻の穴が大きい事や鼻クソをほじくる癖をカミングアウトしたのだ
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