坂の街/ゆうさく
 
猫がふっと
夕景に魅せられて

冷たい井戸水
すこしすくって
山影バイバイ

たしかこのまち
年中
5時間目のけだるさ

教会では
渦をまいた
神のラヴソング
それはともかく
ニキビ薬をとりにゆけ

斜面都市を
まるくつつむ、
センチメンタル

かすかに見えた、
夏ぼうけ。
きっとみんな、
明日を、待っている
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