そう結局は深夜ひとりで眠る、それだけのこと/
たりぽん(大理 奔)
も心を支えているのか
音楽はどこにあるのだろう
言葉も、どこにあるのだろう
思うことに技術はいらないはずだ
不器用な言葉をほんとうで紡いだとき
二本のあしは楽器を支え
言葉は温度になり、光になる
目の前の誰かにそっと差し出す手のひらが
暖かいものに触れられれば
それがとても嬉しいから
最後はひとりで缶ビールを開けて
マイクを持って空を指すような
そんなかっこうで眠りたい
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