火をつくる丘。/鯨 勇魚
赤い落日に染まる頃でしょうか。
あるいは、
終焉を意図したのかもしれませんね。
せつなく空間がのどかに広がる遠浅は、
夏という季節を、見せた丘。
終わらせないままでいますが、
折り目。の、
きっちりした季節ではないから、
見上げたなら、
いじけないように、
逃げ込まないように、
四方を立てて、拗ねました。
今。いまでも、
わるかった。と、おもっているよ。
そんなこともあったっけ。
無意識の言葉を、泣きじゃくりながら、
くしゃくしゃに呪うような子供心。
爪。たてているの。
可愛くない自身をカタチつくったならさ、
狐の鳥居がやっぱりたくさんあるの。
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