濃淡/
松本 涼
寂しさの濃淡を
その時々に掬いながら
そして
だから
それでもと
僕はまた
強がりにまみれてる
おあずけの夢の
続きにはきっと
特別な切符が必要
孤独に目が眩んだ僕には
それは手に出来ない
こんなにも本当は
君とまた転げたいのに
薄くなったり
濃くなったりしながらさ
どこまでも
どこまでも
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