濃淡/松本 涼
 
 寂しさの濃淡を
 その時々に掬いながら

 そして
 だから
 それでもと

 僕はまた
 強がりにまみれてる


 おあずけの夢の
 続きにはきっと

 特別な切符が必要


 孤独に目が眩んだ僕には
 それは手に出来ない


 こんなにも本当は
 君とまた転げたいのに


 薄くなったり
 濃くなったりしながらさ


 どこまでも
 どこまでも





戻る   Point(3)