Days in the canvas/atsuchan69
のポケットから取り出すその瞬間――
あえて同性愛をも含めた薩摩隼人の悲願、
マラーノのごとき際どさ そのもの。
しっとりと細かな海霜に塗(まみ)れた
黒緑の小倉昆布の愛に
あたり前田のクラッカー、ちゅうか
キンキな関西人なら法善寺横丁の渇丼食うて
堺筋の向こうに黒門市場を眺めつつ
千日前通りをちょこっと過ぎれば、
やがて古びたマンモスキャバレーが数軒ならぶ
あかん、また来ちゃった!
異次元の楢山節考みたいな、
女たちの墓場・・・・
二百坪の薄暗い店内に入ると、
なぜか大正時代の女たち
い、今更ながら
ぶったまげて いざ飛田へ、へへ
若くてベッピン揃いの、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)