映画日記、ただし日付はてきとう/渡邉建志
 
2006/8/1 
映画日記ということを聞いてぼくはびっくりした。AさんにはAさんの映画日記があり、BさんにはBさんの映画日記があるだろう。そこでぼくはこんなことを書いてみた。
もしあたしが映画日記を活字にして意味があるとすれば、あたしが愛しているものを書くべきであり、それは圧倒的にエリセとタルコフスキーとソクーロフとパラジャーノフとムラートワとカネフスキーとトラン・アン・ユンとソフィア・コッポラと佐々木昭一郎なわけであり、これ以上に、あたしがとくに書くべきことはない。基本的には、見た映画を私は貶してばっかり。トリュフォーもルノワールもゴダールもハリウッド映画も中国映画もわからないあるいは見た
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