涙の数だけ..../BLACK JACK
いつもの街の風景が わずかに滲んでいくんだ
変わらない生き方しか できない君は不器用で
前向きすぎの目線では 後悔ばかりの日々が続く
足を止めて見渡しても 見えないものはたくさんある
すれ違う人は皆無口に 歩いては闇に消えていく
ビルの間からのぞく月は 少し苦しそうに明かりにぼやけた
目を瞑って見えなくなっても 一時の逃げ道しか作れなくて
開け放つ目に飛び込むのは 全てを覆い尽くす闇
都会の中ではいつも かすれた存在はいなめない
めぐる季節さえ 受け入れないこの街
だからさすらいの日々 それさえも何も意味はない
返ってこない からまわりの想い出
残った香水 無理につけてみたって
抜け落ちたパズルは いつまでも完成できない
割れた鏡に 映し出す傷だらけの夢
縫い合わせた想いは どこかぎこちなく崩れる
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