羅針/
松本 涼
懐かしき
風景にも似た
君に触れ
君に彷徨う
見渡す限り夢は
飽和の色彩
夏にも行けず
冬にも戻れず
僕は
愛しさに紛れ
時の地図を放棄
それでも中心で
羅針は
息づく
戻る
編
削
Point
(4)