蜜柑/
manabe kenta
これは君の味なのか
モラトリアム期特有の
心臓の辺りで、熱が高まる様な
眠れぬ夜の、笑顔の残像の様な
口に拡がる甘酸っぱさは
君との日々の味なのか
よじれる明日への不安の様な
視た事も無い希望の様な
青の残った黄色の中に
あの切なさが、溢れている
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