ひと雫のPoison/Lucy.M.千鶴
 
雫の 

毒性がある

さもなければ
この 薫りに 触れただけで

何十年も前の
出来事など
思い起こす
はずがない

今ひとたびの か・・・ぜ・・・

嗚呼
今年最初の

金木犀だ、

あなたの町は
もう遠い・・・

返せなかった 本の落ち葉の栞
ひらり・・・
その前に
枯葉が 
  ひらり・・・

こんなにも、 やわらかに

今日、 こちらも

   秋が訪れました。


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