patriot/
000
憂鬱を枕にして寝ている
夢に出てくるのはいつも君で
左手に握ったピストルの銃口から涙が零れている
薔薇が其れを吸って育っている
違う朝が来てもきっと考えてしまうだろう
エレベーターの無重力に
曇り空の一筋の光に
バス停近くの白い小鳩に
影を重ねたらやがて大きな雨粒に潰される
何も無かった街だけれど
今日は君の足音だけが無い
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