エドワード・W・サイードと金縛りと追記/んなこたーない
 
エドワード・W・サイード「知識人とは何か」

・ものの本によると、鮎川信夫は「全員が賛成した意見に対しては、
 その事だけで、知識人たるべきものは、反対する理由がある」と言ったという。
 また、「誤ることを恐れないでもの言いする必要があるときがある」とも。

・金子光晴に「反対」という詩がある。その最終連。
 「僕は信じる。反対こそ、人生で/唯一つ立派なことだと。/
  反対こそ、生きてることだ。/反対こそ、じぶんをつかむことだ。」

・鮎川は「戦前はファシズムに、戦後はコミュニズムに抵抗を感ずる」といい、
 金子はヨーロッパやアジアを放浪した経験を持ち、また、抵抗詩人として
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