Touch 〜あしたの蕾〜/Lucy.M.千鶴
粉雪 降る中
歩く
ふたり
企業戦士のあなたが
病気になって
始めて 訪れた
たおやかな 日々
あなたには 悪いけど
経過も いいと
先生の折り紙付きだし
仕事に、早く、復帰したいでしょうが
わたしは
もう少し
このままでと・・・
ひとひら
ほら・・・
と、
雪の花びら うけた
わたしの 手ごと とる
温かい ぬくもりに
やんわりと
包まれた 指先は
蕾 みたい
開いたなら
ほら・・・
いま・・・
愛に・・・ 触れたみたいだ
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