エセー/んなこたーない
 
は、毎年、商品のモデルチェンジを繰り返すのだろう?
 何かそういった強迫観念でもあるのだろうか? 
 あるいは単に、他にやる仕事がないからなのだろうか?
 しかも、年々商品は粗悪になってゆくばかりである。
 商品開発部の人間は、一度、本気で本当のRequireとは何かを考えてみるべきだ。



 Aが新婚の頃、かれの家に遊びに行ったことがある。 
 そのとき、Aの奥さんが、ぼくらに焼きソバをふるまってくれた。
 周知の通り、焼きソバはカレーと並んで、どんな調理過程を経ようとも、
 不思議なことに、最終的に決して不味くならない料理の代表格である。
 となれば、ぼくらが吐くほどに不味い焼きソバを食べる機会を得られたことは、
 まったくをもって僥倖という他はないだろう。
 これはいくら経験したくとも、そう易々と経験できるものではない。
 なんでも普段は食事、後片付けはAの仕事であるらしい。



 生きていれば、心身ともにいろいろな苦しみに遭遇する。 
 しかし、歯痛にまさる苦しみなど、決してこの世に存在しない。
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