恋/
 
体温が
奪われるだけを嫌がるように

アイスクリームが
私が噛んだその箇所から溶けていく




安っぽい木の棒を伝って溶けて
指先に残ってしまわない様に



舐めた指先が甘くて
もう一度食べたいと思わない様に







頭がキンキンして
なみだが零れてでも食べきった

 





たった一本しかない
私だけのアイスクリーム
























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