天国の子どもたち/モーヌ。
きょうの 陽気の なかに いる
その下を うすい ピンクの こすもすが
無傷な 季節と 城を 唄った...
ほら 夏と 秋が いっしょに いるよ
おさない 子どもに いった けれど
かれには 頭上を 走る モノレールが
めずらしくって 聞いては いなかった
車両を 追って あふれ かえる
ひとみの 水晶の 海原の なかを
無垢な 輪郭を 解きながら
ぼくは 泳いで 渡る
ひまわりも コスモスも モノレールも
同じ もののように もろともに 泳いで いる
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