おれも女に生まれたら、ワンピース着てみたいな/わら
 
れでもカラダは
都合よく消えてはくれなくて


どこにもゆけないんだ

詩に「生」をすがるように
岸辺にしがみついているんだ


そうなんだ
わらをも掴むようになんだ


生きていかなきゃならない、この現実では
しょせん、そんなものは
わらのようでしかあれないんだ

泥のように
この手もとでくずれてゆくんだよ


書きつらねども、書きつらねども
凡庸な才には、ろくにカタチを成さず

せめてもの救いにもなれなかったコトバを
引きちぎっては、くしゃくしゃに投げ捨てて

転がる紙くずは
まるで、ぼくのこころのようだよ




ぼくたちに
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