つぎあての重荷/哀詩
 


あなたの重荷になりたい。
あなたの心が崩れ落ちてしまうほどの重荷になりたい。
なくなったら、
軽すぎて、空っぽみたいに感じてしまう。
そんな重荷になりたい。

あなたの守らなくてはいけない大切な重荷になって、
あたしはあなたに守られて、
静かに吐息をつくような、
そんな空間にたたずみたい。

それはあなたの心に縫いこまれた重荷で、
溢れ出す心すらせき止めてしまう、
あなたの重荷。
塩分をふくむ水分は分別して、
染み込ませてしまう
あなたの重荷。

甘いおかしを詰め込んだ重荷は、
液体を含ます度にあめ玉をひとつ、はこう。
あなたが浮かんでこられるように、
この中身をもっと求めるように。

ソーダ水に溶けてしまう、
それでも重荷。


そんな重荷に、
あたしはなりたい。

 
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