ひとりうた/見崎 光
 
手遅れ、と


浜辺に寄せる弱音


汽笛に消された潮騒を


どこかに探してみたりして



声をなくした鳥のよう


唄うも風は冷たくて


結局ひとりを持て余す


強がりだけで生きていけたら


貴方など望まない


求めても、求めても


波は砂浜に寄せては還る





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