モリマサ公さんの最新詩集を読みました/リーフレイン
にあわせて踊っているような気がした。 細長い手足がしなやかに、すばやく振り回される。手に握っているのはナイフなんだろうな。
家族を考えるときに、子供の視点から眺めると、与えられてしまった牢獄の内部矛盾に怒りが溜まる。檻の鉄格子の一本が自分であることに気がつくのは、親になってからなのかもしれない。彼女の詩は、その中間だったのだと思う。たださびしがって泣く子供では、もはやなく、その原因の矛盾を冷徹に観察しつつ、しかし混迷している。
等身大の手ごたえのある詩集だった。
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