ソーダ。/哀詩
目の前が真っ暗さ、チェリー。
かすんだソーダ水がもたらした微かな希望は
拳の間から するり はらり とけおちてった。
君がくれたもの、なんだっけ
(ほら、だって僕は君がいるだけでいいんだなんてさ)
くさいこと言っていたら大切なことをわすれた。
そのままで良いんだってもっと言って
あたしの脳髄にしみこませるピーチソーダになれば良い
だって定規の意図は真っ直ぐじゃなかったじゃない
きりんのくびは黄色ではなかったじゃない
ベッドの横のティッシュは君を愛するためなんだって
これはピーチソーダにはならないみたいだ。
君を想うと、泣いてしまうのだって。
カシスオレンジくらいにはなるでしょうか。
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