会いにきて/
かのこ
ねぇ会いにきてね
朝陽の中を
風と足並揃え
木漏れ日を走り抜ける
切り揃えられたリズムで揺れる
電車に乗って
会いに、きてね
眩しさに目を細めて
それは微笑みにも見えて
優しさというイメージを一筋
胸の真ん中に重ねていこう
愛らしさの表情で眺めて
少し、髪に触れてみて
きっと夕暮れには辿り着く
描いていた二人の温かな日常(いつも)
電車に乗って
ねぇほら、春色のトンネルを
くぐり抜けたら
見えてくる景色
会いにきて
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