白い犬の気持ち/由希
 
きみが泣いているとき

ぼくにできるのは
ただ、そばにいることだけ



きみの好きな

真っ白い花をつんで
かかえたひざのとなりにそっと置いて

月の石のしずくのような

きれいな涙がこぼれるのを、そっと見ている



ぼくには

きみをなぐさめてあげること、
できないけれど

でもずっと

ずっとそばにいるよ
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