金曜日はあたしのあなた。/哀詩
 
 

あなたがくださった薔薇も昨日には、
もう枯れてしまったの。
形を保とうとてさしだした小指から、
きれいにぱらぱらと落ちていく様が
なんだかあたしの恋心みたいでした。

こんどあいに来てくださるのは
いつになるでしょうなどとぼやいてみるつもりは
もうとうございません。
あなたのおもにになるくらいであれば、
どうか枯れてちって砕けたかべんになりたいものです。

あなたが落としていった、
あのあまったるいくちづけには参りました。
いつになってもあたしのくちびるを離れないのです。
一体なんのこうりょくなのであろう、と
考えるとどうじに、
あたしがあなたに置いた
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