モノクロームな セリスモス/モーヌ。
うに
ひとつの 城門へと はいって ゆく
曲の あいまの 休符を おそれない
夏にしかない 青空の 暈から はずれた くらがりから
みんな シャボン玉を 吹く
それらは バトン わたされてゆく バトン
ぼくは ピアニストを 撃った
かもめの子の 椅子に すわって
空の ピアノを 鳴らせ
ぼくを けん引 しているのは 星の子の リベルテ
重くなった からだが 軽く なる
ごと ごと と 地球の 音だけが するまで
押し 黙って いると
パンの 魔法に かかった ように
小鳥 風 ひかりと陰 みなせの音
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