PETEN IN THE C.M.B (ペテン主よ、我が家に祝福を!)/人間
くて)青く澄んだガラスが(さっきのビー玉?)光っていた(どうでもいいけど、
シンディって誰さ)」
彼がシンディと言う時、既にシンディは向かいの椅子に座っていた。
彼がミソスープと言う時、それは味噌汁とは全く別の物だった。
彼がビー玉と言う時、あらゆるガラスはビー玉になり、青く澄み渡り、綺麗に光った。
(ねーおかーさん! おとうさん変なんだけどー)
彼にとっては言葉が全てだった。
彼には熟練した精神があった。
彼の観念が世界だった。
彼は力だった。
(あなた、どうしたの、ねえ、ちょっと、きこえてる?)
若いスズメがギンナンを啄ばみながら跳ね回る足音も、
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